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 ひとりが怖い。
 百錠単位で薬を飲むといつもそう思う。誰か側にいて欲しい。私をひとりにしないで。自分の身体がどこまで壊れていくのかわからない恐怖をひとりで受け止めたくない。
 誰にも認識されないことが恐ろしい。私の苦しみや喜びを誰にも知られないこと。誰にも知られなければ、それは存在しないことと同じだと思う。なのに、いつも私はひとりだ。