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 どこにも私がいない。誰の中にも私は存在しなくて私の中でさえ私は存在しないように思える。たしかに私という物質はここにあるのにまるで透明のよう。

 痛みが欲しい。たくさん私を傷つけて私がここにいることをわかりたい。私はちゃんとここにいるよって、誰も知らなくても私は私を知っているよって。そうやって私が私の救いになりたい。