8/29

誰も助けてくれないと思っていた。自分自身でさえ私のことどうでも出来ないと思っていた。だから、自殺しようと決めていた。その2日前に今の恋人に告白された。 恋愛は全てを救ってはくれないと思う。それでも恋人は私を救ってくれた。どうにもならないこと…

8/11

首を吊った。落ちていく感覚が気持ちよくって怖かった。 結局、入浴を終えて部屋に戻ってきた同棲中の恋人に発見され未遂に終わった。恋人は怒り私の頬を叩いた。私は泣いていた。 私が死のうとしたことは恋人と私しか知らなくって、明日も明後日もその先も…

7/14

船に乗った。ゆっくりと街の明かりが遠ざかっていく。 小さくなっていくネオンはキラキラ輝いていて別の世界のようだ。あの光の中にたくさんの人がいて、私も数時間前まではそこにいて、そこが汚くて醜い場所だったことを知っているはずだった。なのに、その…

7/7

どこにも私がいない。誰の中にも私は存在しなくて私の中でさえ私は存在しないように思える。たしかに私という物質はここにあるのにまるで透明のよう。 痛みが欲しい。たくさん私を傷つけて私がここにいることをわかりたい。私はちゃんとここにいるよって、誰…

6/5

ひとりが怖い。 百錠単位で薬を飲むといつもそう思う。誰か側にいて欲しい。私をひとりにしないで。自分の身体がどこまで壊れていくのかわからない恐怖をひとりで受け止めたくない。 誰にも認識されないことが恐ろしい。私の苦しみや喜びを誰にも知られない…

5/27

人から心配されることが少ない20年間だった。助けを求めても「貴方は真面目だから」「しっかりしているから」「賢いから」と、様々な理由をつけて誰も私を助けてくれなかった。「もっと酷い状態の人もいるから、貴方は大丈夫だよ」と言われたこともある。も…

5/23

何かを作ることが好きだった。 そうしている間だけ、私は世界に対して能動的になれる。私の存在を世界に刻めているような気がする。絵を描くこと、立体作品を作ること、文を書くこと。方法は何でも良かった。 それらで誰かに評価されたかった。誰かに私の存…

5/12

夢を見た。知り合いが沢山出てくる夢で誰もが太ももやお腹といった見えないところを剃刀やカッターナイフで切っていた。そうだよね、そうやって嫌なことを清算しないと生きていけないよね、と夢の中の私は安堵していた。

5/10

気持ち悪い。閉塞感がある。左腕を切っても気持ちは晴れない。どこにも救いも逃げ道もなくってただいつか終わることを祈って待つことしかできない。昨晩飲んだブロンが残っていて気怠い。 何度もこんな夜を過ごしてきた。誰にも知られずに一人で苦しむ夜。あ…