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 何かを作ることが好きだった。

  そうしている間だけ、私は世界に対して能動的になれる。私の存在を世界に刻めているような気がする。絵を描くこと、立体作品を作ること、文を書くこと。方法は何でも良かった。

 それらで誰かに評価されたかった。誰かに私の存在を気付いて欲しかった。だから、何かを作ってはコンクールに応募してきた。でも、駄目だった。誰にも見てもらえなかった。

  私はいつまでも世界に対して受動的だった。