2017-05-23 5/23 何かを作ることが好きだった。 そうしている間だけ、私は世界に対して能動的になれる。私の存在を世界に刻めているような気がする。絵を描くこと、立体作品を作ること、文を書くこと。方法は何でも良かった。 それらで誰かに評価されたかった。誰かに私の存在を気付いて欲しかった。だから、何かを作ってはコンクールに応募してきた。でも、駄目だった。誰にも見てもらえなかった。 私はいつまでも世界に対して受動的だった。